小石川植物園 青もみじ

小石川植物園 青もみじ

どこまでも続くかの様な緑のトンネル、小石川植物園のいろはもみじ並木の青もみじです。

先日、紫陽花を見に行った白山神社の帰りに、ついでだからとちょっと遠回りして寄ってみたのですが、東京山の手のど真ん中でこれ程のグリーン・スポットがあることに驚きました。

ここ小石川植物園は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園本園と言うのが正式な名称で、植物学の研究・教育を目的とする東京大学の教育実習施設との事。

約320年前に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」がこの植物園の遠い前身で、日本でもっとも古い植物園なんだそうです。

東大付属の歴史ある植物園だけあって、誰もが知っていたり高校の授業等で聞いたことのある、由緒ある果実の木があります。

ニュートンの林檎&メンデルの葡萄

 

まずは、ニュートンのリンゴ。物理学者のアイザック・ニュートンが、リンゴが落果するのを見たのをきっかけに「万有引力の法則」を発見したという逸話があまりにも有名。

その逸話に登場する木は、1814年に伐採されて現存しないそうですが、接ぎ木で残された子孫の木が世界各地で栽培されていて、そのうちの一本がここ小石川植物園にて栽培されています。

そしてエンドウマメによるメンデルの法則で有名な、遺伝子学の基礎を築いたグレゴール・ヨハン・メンデルが研究のために修道院で育てていたブドウの木です。

挿し木して育てたもので、元の修道院にあったブドウは枯れてしまったので小石川植物園のブドウを里帰りさせたそうです。

小石川植物園の敷地面積は5万坪弱の規模。とにかく広大な森林公園という雰囲気で、今回は植物園の東北エリアを散策して帰ったのですが、研究目的の植物園だけあってリンゴやブドウだけでなく、精子発見のイチョウやソテツなどの様な植物も見ることができますし、山本周五郎の『赤ひげ診療譚』の舞台となった旧小石川養生所の井戸など、ちょっとしたスポットが散在していて楽しめます。

ルート的には正面入り口から入園して、左へ曲がると車椅子利用者にはバリアたっぷりの日本庭園ということだったので、今回はそのまま右手の坂道を上ることにしました。

舗装はされているものの結構な勾配のある坂道になっていますので、頑張って上りきりましょう。坂を上るとこの先はなだらかな園路となっています。

車椅子で坂道を上るのはちょっと大変かもしれませんが、東京都心でお弁当片手にピクニック気分で森林浴を楽しみたいといことであったら、きっとお薦めな素敵な場所でした。

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