夏から秋へと季節が移りゆくなか、今年の中秋の名月は9月13日。
月見には生憎の曇り空でしたが、一年のうちで最も美しい月を鑑賞できる十五夜という事で、向島百花園の「月見の会」に行ってきました。
この時期の向島百花園では、秋の七草のひとつでもある萩の見頃に合わせた『萩まつり』が催され、名物の「萩のトンネル」をはじめ、深まる秋に移ろいゆく園内の草花や風景が楽しめます。
百花園入り口のサービスセンターから庭門を抜けると、お月見会場の雰囲気が…ジワジワと良い感じです。
お供え式までにはちょっと時間があったので、まずは名物の「萩のトンネル」を見物することにしました。
それほど広いとは言えない園内を右方向に進んでいくとお目当ての「萩のトンネル」があります。
この「萩のトンネル」は、萩を竹の柵に沿わせてトンネル状にした園路で全長は30m程。
見頃になると緑の葉に包まれたトンネルを赤紫の萩の花が着飾ってくれます。
残念ながら、この日は見頃には早すぎな感じで、部分的に赤紫の萩の花が咲いているという状態でした。
ちなみに今年の「萩まつり」は、9月14日から10月6日まで。
これから秋が深まっていくとともに、トンネル全体を色付けていく事でしょう。
さて、午後5時になりお供え式が始まりました。
園の庭師の方々が、厳かに団子や野菜などを運び、竹筒にススキが飾られた神棚にお供えをしていきます。
お月見の準備はこれで完了という事で、日が暮れるにはもう少しっていう時間。
という訳で、月見に欠かせない秋の七草のひとつ、ススキを探しにぶらぶら園内を散策してみます。
月とスカイツリーを背景にススキの写真を撮りたかったんですけどね(笑)。
この時点でも重たく厚い雲が空を蔽っています。今夜のお月見は無理っぽいですかねぇ??
曇っていても月を愛でる
そんな心境で、暫く雲が晴れるのを待ってはいたのですが、お月見ではこれもまた一興。
十五夜のお月さんを見ながらとはいきませんでしたが、行灯やぼんぼりに照らされた日本ならではの趣のある夜の庭園で、お供え式や絵行灯にロウソクを灯す催しに琴の演奏など、江戸時代より続く観月の文化を味わい、ゆったりとした気持ちを持てたひとときとなりました。
車椅子での散策
さて、車椅子で散策するとなると、向島百花園には駐車場がありませんのでお車の場合、近隣のコインパーキング等を利用する事になります。
電車の駅からも徒歩で10分程の距離があるので、ここ向島百花園へのアクセスはバスの利用が一番適しているかもしれません。
園内は、基本的に平坦な砂利道になってますが、池の周辺の一部は段差などがあります。
お出掛け前には、予め「向島百花園バリアフリーマップ」が公開されていますので、こちらを確認されるといいかと思います。
また各種の障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入園料が無料になります。
夜風から大事な方を守ります
夜風が段々冷たく感じるこの季節、車椅子用アンブレラは大事な方を冷えから守ってくれます。