「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、今年の東京の残暑もだいぶ凌ぎ易くなってきた様です。
遅くなってしまいましたが、先週お彼岸と言う事で、小石川後楽園で彼岸花を見てきました。
小石川後楽園は、江戸時代初期に水戸徳川家の江戸上屋敷内につくられた、国の特別史跡及び特別名勝に指定されている日本庭園です。
歴史ある情緒豊かな大名庭園と、桜や紅葉など草花や樹木が四季折々に趣を変えて、年間を通して楽しめるスポットになっています。
正門前を抜けると趣のある木製の園内マップが目に入り、7万平米以上ある敷地を誇る広大な小石川後楽園の全容が描かれています。
サービスセンターで入園料を支払い、頂いた小石川後楽園のパンフを覗いて見ると、約400年前に時代劇でお馴染みの黄門様がこの庭園を完成させたとの記述がありました。
その様な由縁もあって、「水戸黄門」に因んだイベントが催されることがあるそうで…
ハイ、黄門様の案山子です(笑)。
小石川後楽園には、「水戸黄門」こと水戸光圀公が農耕の尊さと農民の苦労を教えるために作ったとされる稲田があり、現在は地元の小学生により春の田植えと秋の案山子作りと稲刈りも行っているとのこと。
まさか東京のど真ん中で、黄金色の頭を垂らした稲穂とそれを見守る案山子が見れるとは、、、ちょっと驚かされました。
さて、目的の彼岸花です。
深紅に染まるほどとはいきませんが、稲田を背にした藤棚や菖蒲田がある田園風景の一帯に彼岸花の群落がありました。
まるで田舎のお墓参りって感じで、懐かしいのどかな風景が楽しめます。
彼岸花だけでなく、都心にあって自然豊かな小石川後楽園には、庭園の中心に蓬莱島を配して、琵琶湖に見立てた大泉水があり、水面に映る様子が満月の様に見える円月橋をはじめ多くの橋やお堂が造られ、四季を通じて色鮮やかな花や木々と供に、日本ならではの美しい景観を楽しませてくれます。
因みに、戦災により焼失した小石川後楽園唐門の復元工事をやっていました。
2020年7月完成予定だそうで、オリンピックに間に合うかって感じでしょうか?
復元したら、また訪れてみたいと思っています。
車椅子での観覧
車椅子で観覧するとなると、小石川後楽園には駐車場がありませんのでお車の場合、近隣のコインパーキング等を利用する事になります。
電車の場合、都営地下鉄大江戸線「飯田橋」駅C3出口がエレベーターもあり徒歩3分という事からも一番適しているようです。
園内は、多少の起伏がある玉砂利敷きの砂利道になっており、一部段差などがあり車椅子での進入が不可な場所もあります。
お出掛け前には、予め「小石川後楽園バリアフリーマップ」が公開されていますので、こちらを確認されてお出掛けになるといいかと思います。
また各種の障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入園料が無料になります。
車楽 SHARAKU なら玉砂利でも大丈夫
多少の段差や玉砂利が敷かれた神社や日本庭園でも、折り畳める牽引式の車椅子「車楽 SHARAKU」なら、大事な方との大切な時間を一緒に楽々散策可能です。