緊急避難用具としての車椅子

緊急避難用具としての車椅子

JINRIKIと同じでしょ?」と同様に、弊社に寄せられるお問合せで、「緊急避難用具としてJINRIKIはどうなの?」と質問される事もよくあります。

JINRIKIが緊急避難装置として宣伝されている為、JINRIKIに先駆けて似たような形状の車椅子を製造している弊社に、このようなご質問をされるのだと思われますが…

弊社といたしましては、他社製の類似製品について意見するのは本意ではないのですが、ただお答えしない訳にもいかないもので、「常に持ち歩くのであれば緊急避難用具としてご利用いただけるかもしれませんが、倉庫に置いていざという時のご使用を想定されているのであれば、ただの移動補助用具なのではないでしょうか?」とお話するようにしています。

また、外出中はバッグにJINRIKIを常に持ち歩くという事であれば、まさかの緊急事態に対応とれるのかもしれません。

しかし弊社の考える介護では、お年寄りや障がいを持った方々が常に同じ場所に居続けるという事は想定しておりません。まして、介助されている方に常にバッグを持ち歩いてもらい、介助者により多くのご負担していただくという事も考えられません。

弊社の"車楽 SHARAKU(どこでも行ける車椅子)"は、緊急避難用具として製造している訳ではないのですが、常にアームが車椅子に収納されているので、アームを広げるだけで即避難が可能ですし、いつ起こるか分からない緊急事態にも対応するものだと考えます。

あるべき姿は、いつ起こるかわからない緊急事態時に、まず足腰の弱ったお年寄りや障がいを持った方を安全に迅速に避難場所へとお連れする事なのではないでしょうか?

車椅子介助でお散歩中、まさかの大地震。

防災無線ではサイレン音と共に緊急避難警報が流されてます。

あなたは、車椅子に乗車されたお年寄りや障がいを持たれた方を一人その場に残して、緊急避難用具が置いてある倉庫まで取りに戻れますか?

弊社のスタッフで、その場に残して倉庫まで行くと答えた者は誰一人いませんでした。

JINRIKIは二次避難で使用する移動補助用具だと我々は考えています。

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